テレワーク導入時に最適な固定電話サービス

新型コロナウィルス感染拡大をうけ政府から発令された緊急事態宣言の影響もあり、テレワーク導入を実施する企業が急速に増加しています。

この記事では、会社の固定電話番号の受電業務をテレワークでどう実現するか? どういう方法がベストか? という点に主眼をおき、テレワークの基本的なテーマから、実際にテレワークを実現するために使えるサービスといったテーマについて紹介していきます。

それぞれ下記のリンクから気になるテーマの記事をご参照ください。

①テレワークとは?

テレワークとは、ICT技術を活用し「会社」や「勤務時間」という特定の「場所」や「時間」に囚われることのない、柔軟な勤務形態のことを指します。雇用形態や勤務場所によって「リモートワーク」や「在宅勤務」、「サテライトオフィス勤務」など様々な呼び方があります。

近年テレワークは働き方改革の一環として政府からもの積極的導入が推進されており、節電・BCP(事業継続計画)・育児支援などの観点から、多くの企業がテレワークの導入を検討しています。

まずは企業のテレワーク導入によるメリット、デメリットをみていきましょう。

1.テレワーク導入のメリット、デメリット

【メリット】

  • 人材の流出防止

従業員が出産・育児・介護・身体的障害など様々な事由で会社勤めが困難な場合、企業はテレワークを導入することでその人材の退職や流出を阻止し、従業員の能力を最大限に活用することが可能となります。

  • 非常時のリスクを分散

東日本大震災後から、企業は大規模災害が発生した場合でも重要業務が中断しないよう「BCP(事業継続計画)対策」を講じる重要性が叫ばれるようになりました。テレワークを導入することで、交通網の麻痺などがあっても出勤する必要もないため、事業を継続することが可能となります。

  • 多様な働き方の実現

従業員は自宅やカフェなど場所を問わずに働くことができ、それぞれの家庭の事情やライフスタイルにあわせた働き方ができるようになります。また、遠方に暮らしている従業員であれば長い通勤時間を費やすことなく、その分プライベートの時間を確保することが可能となります。

  • オフィスのコスト削減

物理的なスペースだけでなく、スタッフにかかる光熱費や通勤費の削減にも繋がりオフィスの固定費を削減することができます。

【デメリット】

  • 時間管理や集中力がルーズになりがち

自宅で自分のペースで仕事ができますが、自由な環境だとテレビをみたりSNSをしたりとついルーズになりがちです。誰にも干渉されない分、時間やモチベーションの自己管理をしっかりする必要があり、これが苦手な人だと生産性の上がらないワークスタイルに陥ってしまう可能性があります。
また企業側も勤務時間をどのように管理するか明確にしておかないと、管理が曖昧になってしまう可能性があるので明確なルールが必要となります。

  •  情報漏洩などセキュリティの問題

カフェなど自宅外で仕事をする場合、端末の紛失やパソコン画面ののぞき見などで情報漏洩に繋がるリスクがあります。またカフェなどの公衆Wi-Fi環境下で仕事をする場合も情報を盗み見されたり、ウイルスに感染されたりするリスクもあります。
これも企業側でしっかりとセキュリティポリシーを策定し、従業員に徹底させる必要があります。

  • コミュニケーションが取りづらい

電話やメール、チャット、テレビ通話などを活用すればある程度コミュニケーションの問題はカバーできますが、それでも片方が離席中だったり電話対応中だったりと、スムーズにコミュニケーションが取れないケースが起こります。
場合によっては顧客の要望に早急に対応できず商機を逸したりクレームに繋がったりする可能性もあります。
また、スタッフ間で頻繁に電話のやり取りをする場合、その間の通話は外線扱いになるため従来通りの通話料が発生します。携帯宛の通話料は大よそ1分で17円前後なので、携帯に長時間通話をするとすぐに通話料が高くなってしまいます。

  • 電話で顧客など対応の問題

テレワーカーが顧客などに電話をする際、携帯電話や家の電話機で電話せざるを得ません。相手の連絡先が事務所ではなく携帯番号というケースが最近は多いと思いますが、個人の携帯番号や家の電話番号など相手が認知していない番号から発信すると相手は不振に思って電話に出ないケースがあるので、取引先とのビジネスを円滑に進めるのに障害になったりする可能性があります。また、仕事で使用した電話の通話料を個別に清算しなければいけなかったりと、従業員と経理双方に手間がかかります。もちろん社用携帯などを導入すればテレワーカーの通話料の請求も一元化できますが、携帯電話の契約代やランニングコストがかかってしまいますよね。

このように時間管理やセキュリティ対策は企業側でルールを設けてそれに則ることである程度課題を解決することができますが、コミュニケーションや社外対応などで使用する電話をどうするか?というのは意外と厄介な課題です。

しかし、個人スマホを活用した新しいタイプの固定電話サービスを導入することでこれらの課題を解決することが可能です。

2.テレワーク向け電話サービスとその課題

テレワーク向けの電話としは下記のような方法がありますが、それぞれに課題があります。

(1)携帯電話の利用

オフィスでの一般的なビジネスフォンと比較して1番異なるポイントは保留された電話の取り次ぎができない、内線が利用できないといった点です。例えばAさん宛ての電話を本社のBさんがとった場合、従来であればBさんがAさんに取り次いだりAさんが不在ならBさんから相手に折り返す旨を伝えられたりできましたが、携帯電話の場合はそれができません。チャットなり電話なりで一旦Aさんに電話があった旨を伝え、それからAさんが折り返し電話をしないとならないため、スムーズな電話応対ができなくなります。

また、前述の通り携帯電話を利用する場合、個人携帯/社用携帯に関わらず相手に携帯番号が通知され相手に出てもらいにくいという課題があります。

さらに、社内スタッフとの電話も外線扱いになるため通話料がかかってしまいます。また、個人携帯の場合だと仕事で利用した通話分の生産など煩わしさがあります。

(2)転送電話サービスの利用

カスタマーサポートセンター用の電話番号などの受信専用の番号や電話を受ける機会が多い担当者の場合、転送電話サービスを活用すれば会社宛の電話も自宅で携帯電話で着信することができます。テレワークでの電話応対業務を簡単に実現できるので、一見すると非常に便利です。

しかし、転送された電話は転送料金がかかるため、着信すればするほど電話料金がかかることになります。

しかも転送電話の料金は携帯電話宛の通話料と同じだけかかるため、転送電話を1分着信すると約17円前後、5分の電話が1日に10回あったとすると転送代金だけで1日に850円、1か月(20日換算)で17,000円もの転送料金がかかることになります。もちろんこれとは別で発信時の通話料もかかりますから、電話応対が多い企業は注意を払う必要があります。

また、転送電話に出られなかったときは自分の携帯番号や自宅の固定電話機から折り返しせざるを得ません。そうなると、相手方には見ず知らずの番号が表示されるため「さっき自分がかけた電話の折り返しだ」とは思われず、電話に出てもらえない可能性もあります。

また、携帯電話番号に転送するとその担当者にしか転送されないため、電話応対を複数のスタッフで行ったり、電話の取り次ぎをおこなうことができません。

一見便利な転送電話サービスですが、このように課題も多くあり、特に複数人のスタッフでテレワークでの電話応対をする必要がある会社にはデメリットが多い方法です。

3.「スマホで固定電話アプリ」でテレワークのコミュニケーションを円滑に

従来の電話サービスではそれなりに課題がありますが、新しいタイプの固定電話サービスを利用すればそれらの課題を解決することができ、テレワークでの電話応対業務に最適です。

それは「03plus」という「スマホで市外局番の発着信ができるサービス」です。このサービスの強みはテレワークでもオフィスにいるのと変わらないかたちで会社の電話応対を実施することが可能です。

【03plus導入のメリット】

  • 内線通話無料
  • スタッフのスマホにアプリを入れるだけだから導入費がかからない
  • 転送電話ではないのでどれだけ着信しても無料
  • 社外にも会社の番号で発着信が可能
  • パーク保留が可能だからリアルタイムで電話の保留・取次が可能
  • 従来のビジネス電話と変わらない運用が低コストで実現可能

このサービスは個人のスマホに専用アプリをインストールするだけです。携帯電話の支給やクラウドPBXの導入に比べて高額な導入費がかかりません。転送電話とは異なりアプリに直接着信するため、どれだけ着信しても無料と転送電話に比べて通話料を抑えることができます。03plusの番号間であればテレワーク中の社内スタッフ間との通話も内線扱いになり通話料の削減ができます。

また、本社でBさんが着信した電話を一旦保留しテレワークをしているAさんへ取り次ぐことができるだけでなく、Aさんは本社の番号で相手に折り返し電話をすることもできるため、相手に自宅の番号や携帯番号が通知されることはありません。テレワークで自宅にいながらも顧客との電話コミュニケーションに手間取ることなく業務効率化の妨げになりません。

つまり、03plusを導入すればテレワークで自宅にいながらも、まるでオフィスにいるかの如く電話応対が可能になるわけです。
しかも低コストで導入・運用ができ、テレワークに最適な固定電話サービスといえます。

以下の記事で03plusについて詳しく紹介しているので興味がある方は参考にしてみてください。

スマホで発着信ができる「最新型」の固定電話アプリの比較

また、従来の転送電話サービスと「03plus」を比較した記事もありますので、こちらも併せて参考にしてみてください。

「転送電話サービス」と「スマホで固定電話が使える固定電話サービス」の比較

しかし、03plusのようなクラウドPBXサービスは他にもありますし、社員の携帯番号に転送させてしまえば会社固定電話の受電業務は対応できるよね?とお考えの方もいると思います。

次章で「03plus」がなぜテレワークでの電話応対にお勧めなのか紹介していきます。

 

 

②テレワークでの受電業務に03plusがお勧めな理由

今回のコロナウィルスのような緊急事態に対して、会社の電話応対をテレワークで実現するためには重要なポイントがあります。
それは、大まかに下記の3つが挙げられるでしょう。

  1. 導入までのスピード
  2. 複数人で電話応対ができるか
  3. 現状環境への影響範囲を最小限に抑えるか

すぐにでもテレワーク環境を構築しなければならない場合、前章でも触れた通り、以下のような方法が挙げられますがそれぞれメリット、デメリットがあります。

(1)社員の携帯電話番号に転送をかける
(2)クラウドPBXサービスやIP電話サービスに番号移転(ナンバーポータビリティ―)する

1.「社員の携帯電話番号に転送をかける」場合のメリット、デメリット

現在契約中の電話会社で転送電話サービスを申し込み、テレワーク中の社員の携帯番号宛に転送させる方法です。会社の固定電話番号宛に着信があると、指定された携帯番号宛に転送され、着信をとることができます。

[メリット]

  • 電話会社で転送電話サービスを申し込んで転送先を設定するだけ、すぐに開始できる
  • NTTのボイスワープなら事務所の固定電話機を鳴らしてから数秒後に携帯に転送させる、といった柔軟な運用が可能

[デメリット]

  • 1人の携帯番号にしか転送できないので、電話の取り逃がしが発生したり電話応対が1人に集中しやすい
  • 転送された電話を一旦保留して他の人に取り次ぐことができないので、折り返すしかない
  • 転送先の変更や転送のON/OFF設定を都度都度おこなわないといけない
  • 会社の固定電話番号では発信できず、携帯番号で発信しないといけない
  • 転送分の通話料が高い(1分/17円)

すぐに導入できるという点はテレワーク環境の構築にあたって大きなメリットです。

しかし、転送先が1人に限定されたり、電話の取次ぎができなかったりという点は大きなデメリットです。

テレワークの場合、特定の1人にしか電話が転送されないため、その人が電話に出ることができない状態だと電話を取り逃がしてしまうことがあるだけでなく、電話業務が1人だけに集中してしまうため過度な負荷やストレスを掛けてしまうリスクもあります。

それにかかってきた電話を保留して他の人に取り次ぐことができないため、その都度折り返し電話をしないといけません。テレワーク中のスタッフが折り返し電話する場合は自分の携帯番号などで折り返しすることになるので、相手が電話に出にくくなるという点も見逃せません。

また、着信を転送している場合は転送された分(会社固定電話→携帯電話)の通話料が発生します。1分通話ごとに約17円前後の通話料が加算されるため、電話を受ける頻度が高い会社だと通話料だけで膨大な金額がかかってしまいます。

個人事業主や従業員が少ない法人であればこの方法でも十分かもしれませんが、ある程度の人数がいる法人ではこの運用はデメリットの方が多いため、テレワークでの受電業務には向いていません。

 

2.「クラウドPBXサービスに番号移転(固定電話ナンバーポータビリティー)する」場合のメリット、デメリット

現在契約中の通信事業者からクラウドPBX事業者に番号移転(番号ポータビリティー)をする方法です。

携帯電話のナンバーポータビリティ―と同様で、通信事業者(キャリア)を変更することで、今使っている番号をテレワーク中の社員がスマホで着信をとることが可能になります。

また、着信だけでなく会社の番号で発信するこも可能になります。

クラウドPBX事業者によっては番号移転(番号ポータビリティー)での転入に対応していないサービスもありますが、03plusは番号移転での転入に対応しています。

固定電話番号ポータビリティ(ナンバーポータビリティ)について、詳しくは以下のページをご確認ください。
固定電話番号ポータビリティ(ナンバーポータビリティ)

 

会社固定電話番号をクラウドPBXサービスに番号移転するイメージ

会社固定電話番号をクラウドPBXサービスに番号移転するイメージ

 

[メリット]

  • スマホで会社の電話番号の着信のみならず、発信も可能になる
  • 複数端末で同時着信や鳴り分けができる
  • 着信時の通話料は無料で、発信時のみ通話料が発生する
  • 事務所内でビジフォンや配線工事が不要となりコストダウンにつながる

[デメリット]

  • 導入(番号移転)までに時間がかかる
  • クラウドPBX事業者によっては番号移転できないサービスがある
  • 番号移転できる番号は元々アナログ回線発番のもののみ、ひかり電話発番は番号移転不可
  • ネット回線を仕様するため、4GやWi-Fi回線が安定していない環境だと通話や発着信に支障がでる場合がある
  • 現在のビジフォンが使えなくなるので、電話機が必要な場合は事業者指定のIP電話機などの購入が必要

番号移転さえしてしまえば同じ電話番号を継続して利用することができ、発信時も会社の番号で電話することが可能です。

また、転送電話とは異なり、着信した電話を複数端末に鳴らしたり電話を担当者に取り次げたりと、テレワーク環境でも柔軟な運用が可能です。

しかし、番号移転をするためには様々な条件が絡むうえ、番号移転までに最短でも10日前後は時間がかかるため、すぐにでもテレワーク用の電話環境を構築したいという会社には向いていません。

また、番号移転してしまうと現在のビジフォンが使えなくなってしまい、元の電話会社に戻すにも手間と時間とコストがかかるため、一時的なテレワーク導入の検討には向いていません。

よって、将来的なクラウドPBXへの完全移行を検討している法人や、テレワーク開始までの時間に余裕のある法人に向いている方法です。

 

このようにいずれの方法もメリット、デメリットがあります。

特に受電業務のテレワーク環境を素早く構築することが求められるケースや、ある程度の規模の法人での運用の場合は、「社員携帯番号へ転送させる」「クラウドPBXサービスに番号移転する」いずれの方法もデメリットの方が大きいといえるでしょう。

しかし、これらの課題を解決する方法をご紹介していきます。

 

3.03plusなら迅速・手軽にテレワーク環境の構築が可能

そこでお勧めなのが、クラウドPBXサービスである「03plus」で新たに固定電話番号を取得し、会社の電話番号をその番号に転送させるという方法です。

イメージとしては、下記のようになります。

会社の固定電話番号を03plusに転送させるイメージ

会社の固定電話番号を03plusに転送させるイメージ

必要な準備はテレワーク中の社員のスマホ端末に03plusアプリをインストールしログインするだけ、あとは会社の電話番号の転送設定をしておけばOKです。

会社の電話番号宛に電話がかかってくるとテレワーク中の各スタッフのスマホアプリに着信し、電話を受けることが可能になります。

この方法の大きなメリットは以下の3つです。

会社の電話番号を03plus契約番号に転送させるメリット

[メリットその1].転送された電話を複数人で着信できる
[メリットその2].通話中の電話を一旦保留して他の人への取次ぎができる(保留・転送機能)
[メリットその3].すぐにテレワーク環境を構築できる

少し具体的に解説していきます。

[メリットその1].転送された電話を複数人で着信できる

携帯番号宛に転送する方法と大きく異なるのがこの点です。

会社の電話番号宛に電話があると、在宅勤務中の社員のスマホアプリに着信します。複数人で同時に着信できるため、電話の取り逃がしが減るだけでなく、テレワーク中の電話応対業務が1人の人間に集中することを緩和できます。

また、端末ごとに着信のON/OFFを設定できるため、あるグループのスマホだけ鳴らし、その他の端末は鳴らさないといった設定も可能です。

[メリットその2].通話中の電話を一旦保留して他の人への取次ぎができる(保留・転送機能)

前述の通り、携帯番号へ転送する方法ではこの電話の取り次ぎは実現できません。一定以上の社員数がいる会社であれば電話の取次ぎというのは必須になるので致命的です。

しかし03plusであれば、例えばAさんが電話に出て、その通話を一旦保留してBさんに取り次ぐというように、テレワーク中でも従来のビジフォンと同様の運用をおこなうことができます。

03plusは内線通話ができるので、電話を取り次ぐ際もAさんからBさんに内線で要件を伝えてBさんに保留された通話をとってもらうことが可能です。

勿論、内線通話は無料です。

[メリットその3].テレワーク環境を「すぐに」「低コスト」で構築できる

03plusが他のクラウドPBXサービスと大きく異なるのが、開通までのスピードが速く、コストがかからないということです。

総務省の規定により、通信サービスの契約には法人書類や個人書類の提出が必須となっています。よって、通信サービスを契約する場合は申し込み時に登記簿謄本なや申し込み担当者の免許証などの確認書類のコピーを郵送で送る必要があります。

郵送した書類の審査後に開通となるためにまでに1週間以上かかるのが一般的ですし、別途ネット回線契約や機器の設置が必要なサービスだとすぐには開通できません。

03plusは開通までのスピードが速い

しかし03plusは申し込みから最短2営業日前後で開通できます。他のサービスと異なり、03plusは確認書類の提出が全てWeb上で完結しているためです。

Web申し込みフォームで必要事項を記入し、確認書類の画像データをアップすれば申し込み完了です。

提出書類や申し込み内容に不備が無ければ登録住所宛てにはがきが送られ、そこに記載された制限解除コードを入力すれば開通します。

そのため東京都内などであれば最短申し込み翌日に開通することも可能ですし、その他エリアでも通常2-3営業日程度ではがきが届き開通することができます。

はがきが届くまでに現在契約中の電話会社で転送電話を申し込んでおき、あとは転送先を03plusで契約した番号に設定し転送をONにすればテレワーク環境の構築が完了します。

03plusは導入コストやランニングコストを抑えられる

また、他のクラウドPBXサービスと異なり、電話回線の契約や工事、IP電話機など機器の購入・設置も不要です。

スマホにアプリをインストールするだけで開通できるので、はるかに低コストで手軽にテレワーク環境を構築できます。

その他のメリット

その他にも下記のようなメリットがあります。

  • 契約期間の縛りがないので短期間の導入にも向いている(解約は2ヶ月前申請)
  • スマホやPCからFAXの送受信が可能(クラウドFAXオプション)
  • 携帯への転送に比べて転送通話料を抑えられる(携帯番号宛の転送料:約17円/1分、03plusへの転送料:8円/3分)
  • 社員のスマホから固定電話番号で発信できる

 

デメリットもある?
03plusで契約した番号に転送してテレワークをおこなう方法にもデメリットがありますので、事前に把握しておくことが重要です。

[デメリットその1].転送分の通話料がかかる

従来電話を着信した際の通話料は相手負担ですが、着信した電話を別の番号に転送する場合は転送分の通話料が発生します。
03plus契約番号へ転送した場合も約8円/3分の転送通話料が発生するので、着信頻度が高い法人の場合は事前に注意が必要です。

ただし、前述の通り社員の携帯電話番号に転送する場合だと約17円/1分の転送通話料が発生し3分通話すると50円を超えてしまうので、それに比べればかなり通話料を抑えられます。

1日の着信時の通話時間が30分、20営業日換算で1か月600分(10時間)の転送通話があったと仮定すると、その場合の転送通話料は下記のようになります。

  • 携帯番号宛へ転送する場合:10,200円
  • 03plus契約番号へ転送する場合:1,600円

このように携帯番号宛への転送に比べれば、03plus契約番号宛に転送する方法は約1/6程度に転送通話料を抑えられます。

 

[デメリットその2].通話品質は社員ごとのネットワーク環境や端末環境に依存する

03plusは電話回線ではなく、インターネット回線を経由で通話をおこないます。

そのため、通話品質はテレワーク先のネット環境に依存します。光回線など安定したネットワーク環境下であれば問題ありませんが、カフェなどの公衆Wi-Fiなど通信側が遅かったり安定しない環境下では通話の途切れや着信がとれない可能性があります。

また、最近増えているインターネット無料マンションのWi-Fiも時間帯によっては速度が遅くなるケースが起きやすいので注意が必要です。

特に最近は多くの企業がテレワークを実施しており、同じマンションでもテレワークをしている人が増えているためにインターネットの通信速度が著しく遅くなってしまうと...というケースも起こりがちなため注意が必要です。

Wi-Fi環境がない場合はスマホで契約しているキャリアの4G回線に依存しますが、4G回線も電波が弱い場所や時間帯によって速度が遅い場合があるので注意が必要です。

また、03plusでは動作保証をしている端末に限りがあります。
いざ使い始めたら対応外端末で電話が使えないとならないよう、事前に確認しておく必要があります。

●03plusの動作確認済み端末/インターネット環境の注意事項について
https://03plus.net/device.html

[デメリットその3.] 折り返し電話は03plusで契約した番号から発信しないといけない

テレワーク中の社員がお客様に電話をする場合、会社の電話番号で電話をかけることはできません。発信時は03plusで契約した固定電話番号から、または社員の携帯番号から電話をかけるしかありません。

発信先のお客様からすると「知らない番号からの着信だな」となり、電話にでてもらいにくいというケースが生じる可能性があります。

ただ、03plusでは固定電話番号を取得でき、その固定電話番号から発信できます。

見ず知らずの電話番号から電話がかかってきたとき、携帯番号に比べれば固定電話番号の方が相手に与える信頼感は高いかもしれません。

電話の発信時にどうしても会社の電話番号で発信することが必要な法人は、前述のようにクラウドPBXサービスへ番号移転するしかありません。

03plusも番号移転での転入が可能です。

 

このように03plus契約番号宛に会社電話番号宛の着信を転送させる方法にもメリット、デメリットがあり会社によって向き・不向きがあるので、事前に注意が必要です。

会社の電話番号を03plusに転送させて受電業務のテレワーク環境を構築する方法は下記ページでも紹介していますので参考にしてみてください。

会社の受電業務をテレワークで行う方法

 

 

③03plusでのテレワーク導入までのステップ

実際に03plusでテレワーク環境を導入するまでのステップを紹介していきます。大まかな流れは下記のようになります。

  1. 運用形態の確認(何番号転送させ、何台で受けるか等)
  2. 03plusの申し込み
  3. 03plusの開通処理
  4. 03plusでの着信設定
  5. 転送開始!

03plusは申し込み内容や法人確認書類に不備が無ければ、申し込み後2-3営業日ではがきが届いて開通処理は完了します。

基本的にこの開通処理さえ済んでしまえば、すぐにテレワークを始められます。

各ステップごとに細かく説明していきます。

 

1.運用形態の確認(何番号転送させ、何台で受けるか等)

テレワーク環境の導入にあたってはここが一番重要です。

以下のような要件次第で03plusでの運用方法や料金がことなってきます。予め要点を整理しておきテレワーク開始後に弊害が生じないようにしましょう。

【確認しておくべき要件】

  • 転送させたい会社の固定電話番号の数。全番号を転送するのか?一部の番号だけか?
  • 転送を受ける社員の端末台数。
  • 鳴り分け設定はどうするか。全員の端末で着信を鳴らす?一部の端末だけ鳴らす?

また、転送電話を実施するためには契約中の電話会社で転送電話を申し込んでおく必要があります。

電話会社(キャリア)によって、転送時に事務所の固定電話を鳴らしてから転送できたり、着信した電話は無条件で転送先に転送されたりと、転送機能に差異があります。

契約中の電話会社の転送機能で何ができて何ができないか、事前に確認しておく必要があります。

 

2.03plusの申し込み

運用形態に応じて03plusのサービスを申し込みます。

申し込みはWeb申し込みフォームから行います。
https://03plus.net/order/index.php

法人申込みの場合は、下記の確認書類の画像ファイル(pdfやjpegなど)の提出が必要となります。
・法人確認書類(3か月以内の登記簿謄本など)
・担当者確認書類(免許証など)
・委任状(申込者が法人代表者の場合は不要)

Wen申し込みフォーム内で各書類のアップロードが必要となりますので、事前に下記ページで確認のうえ用意しておきましょう。
https://03plus.net/identification.html

 

【申し込み内容について】
03plusに転送させる電話番号数、スマホ台数に応じて申し込み内容が変わってきます。

03plusアプリを利用する(転送させる)端末ごとにIDが必要になります。このIDにも固定電話番号が紐づいていますが、その端末だけでしか発着信できない「直通番号」になっています。

複数人で転送された電話を受けるためには「代表番号」というオプションが必要になります。

【料金単価】 ※価格は全て税抜です

  • 基本ID(1直通番号):[初期費用] 5,000円 [月額費用] 980円
  • 追加ID(1直通番号):[初期費用] 5,000円 [月額費用] 700円
  • 代表番号       :[初期費用]   0円  [月額費用] 200円

 

【運用形態別申込例/料金】 ※価格は全て税抜です

料金例 1)1つの会社電話番号を、1台のスマホだけに転送させる場合

[申し込み内容]

基本ID(1直通番号)*1

[料金]

初期費用:5,000円
月額料金:980円

料金例 2)1つの会社電話番号を、3台のスマホに転送させる場合

[申し込み内容]

基本ID(1直通番号)*1
追加ID(1直通番号)*2
代表番号*1

[料金]
初期費用:15,000円
月額料金:2,580円(基本ID:980円*1、追加ID:700円×2、代表番号:200円*1)

[備考]

  • 会社電話番号宛に電話がかかってくると、3台のスマホが同時に鳴る
  • Aさんの端末で着信をとるとBさんとCさんの端末は鳴りやむ
  • Aさんが通話を保留し、BさんやCさんに取り次ぐことも可能
  • Aさんが通話中に電話がかかってくると、BさんとCさんの端末が鳴り着信をとれる(最大3回線まで同時通話可能)

料金例 3)3つの会社電話番号を、10台のスマホに転送させる場合

[申し込み内容]

基本ID(1直通番号)*1
追加ID(1直通番号)*9
代表番号*3

[料金]

初期費用:50,000円
月額料金:7,480円(基本ID:980円*1、追加ID:700円×9、代表番号:200円*3)

[備考]

  • いずれかの会社電話番号宛に電話がかかってくると、10台のスマホが同時に鳴る
  • 会社電話番号毎に、どの端末を鳴らしてどの端末は鳴らさないかという着信の鳴り分け設定が可能
  • Aさんの端末で着信をとると他の9台の端末は鳴りやむ
  • Aさんが通話を保留し、他の人に取り次ぐことも可能
  • Aさんが通話中に電話がかかってくると、他の9台の端末が鳴り着信をとれる(最大9回線まで同時通話可能)

申し込み内容や料金について不明な点があれば下記窓口から03plusサポートセンターに問い合わせてみることをお勧めいたします。

https://03plus.net/help.html

 

3.03plusの開通処理

申し込み完了後、各端末に03plusアプリをインストールし、ID番号とパスワードでログインしておきます。

この時点ではまだ開通していません。

申し込み内容や確認書類に不備が無ければ、申し込み後2-3日で所在地確認のはがきが申し込み住所宛てに送られてきます。

はがきに記載された「制限解除コード」をいずれかの端末の03plusアプリ内に入力すれば全端末が開通処理が完了し、テレワーク中のスタッフのスマホで発着信が可能になります。

 

4.会社電話番号の転送設定、03plusでの着信設定

会社電話番号の転送先に03plusで契約した代表番号or直通番号を設定しておきます。

社員(端末)ごとに着信の鳴り分け設定が必要な場合は、03plusアプリ内で下記手順で設定すれば準備完了です。

  • 03plusアプリの[設定]>[端末の設定]を開く
  • 「着信する外線番号をチェックする」で代表番号毎に着信のON/OFFを設定

 

 

5.転送開始

あとは会社電話番号の転送設定をONにするだけ、テレワーク環境での受電業務を開始できます。

会社の電話番号宛に着信があるとテレワーク中の各社員の03plusアプリで電話が鳴り、事務所にいる時と同じように自宅で会社の電話応対ができます。

 

会社の固定電話番号を03plus契約番号へ転送させてテレワークを始める方法については下記ページでも紹介されてますのでご参照ください。

 

03plusへのお申し込みは下記リンクから可能です。

https://03plus.net/order/index.php

 

 

会社の固定電話を転送して、テレワークで活用する方法については、以下の記事もおすすめです。

電話転送についてまとめ。固定電話転送の問題を解決